目次
- ワキガのメカニズム
- ワキがになりやすい性別・年齢
- ワキガになりやすい人って?
- 自分のワキガチェック!
- 自分でできるワキガの予防方法
- 専門医でのワキガ治療を考えているあなたへ
- 専門医でのワキガ治療方法
- まとめ
はじめに
誰しもコンプレックスの1つや2つは持っているものです。
ただそのコンプレックスに縛られて本来の自分を出せなかったり、消極的になってしまうと人生もったいないと思いませんか?
今回は近年増え続け、深刻な問題になってきている”ワキガ”について詳しくご紹介したいと思います。もちろんわきがの治し方もご紹介します。
”ワキガ”といえば、ツンと鼻につくような、何とも言えない独特な香りを放ちます。
他にもにおいを例えると、”玉ねぎのツンとした臭い”や”チーズなどの発酵臭”、”鉛筆の芯のような臭い”、”香辛料の臭い”など言われています。
ニオイのためにいじめにあったり、恋人が欲しいのに踏み込めない、人との付き合いも積極的になれないなど、ワキガの悩みが人間関係にも影響してきてしまいます。
また日本人の10人に1人はワキガ体質だと言われています。
しかも男性よりも女性の方がワキガ体質だということをご存知でしょうか?
「あぁ…このにおいは…!?」とワキガ臭を感じたことは誰しもあるのではないでしょうか。
また満員電車や人混みなど人が集まる場所だと余計ににおいを感じやすいかもしれません。
私自身も、何どか「私ってワキガかも!?」と感じたことがありました。
それは、学生の頃の授業でのプレゼンテーションの時、友人の結婚式の時など緊張する場面の時でした。
人は緊張状態やストレスを感じた時にかく汗は濃く、ワキガの原因であるアポクリン腺から汗を発するためワキガ臭を放ちます。
当の本人はいかに周りに気づかれないようにするかで必死そのものでしたが、何かにおうなぁ?と思ったら自分だった!と気づいた時のショックは大きいですよね…!
だからと言って、全く自分のにおいに気づかずにいるのも嫌なものです。
また人に聞くのが一番てっとり早いですが、なかなか恥ずかしくて聞けるものではありません。
今回は、そんなワキガの悩みから少しでもおさらばできるように、わきがの治し方を解説します。
ワキガのメカニズムやワキガの予防方法、また専門の治療方法など幅広くご紹介していきますね。
食生活も昔と変わって欧米化してきた昨今、ワキガに悩む方は非常に増えてきています。
自分ってワキガかも!?
と不安になっていたり、実際にワキガに悩む方がいらっしゃればこの機会に悩みが少しでも軽減されれば幸いです。
目次
- ワキガのメカニズム
- ワキがになりやすい性別・年齢
- ワキガになりやすい人って?
- 自分のワキガチェック!
- 自分でできるワキガの予防方法
- 専門医でのワキガ治療を考えているあなたへ
- 専門医でのワキガ治療方法
- まとめ
ワキガのメカニズム
わきがの治し方を知るには、わきがのメカニズムを知る必要があります。
人の体には3種類の汗腺があります。
汗腺とは汗を分泌する皮膚腺の事を言います。
その3種類の汗腺とは、アポクリン腺とエクリン腺と皮脂腺で、その中で汗を発する汗腺はアポクリン腺とエクリン腺の2つです。
エクリン腺から出る汗はほぼ無臭なのに対し、アポクリン腺から出る汗は独特なにおいを発します。
ワキガのにおいがする時はアポクリン腺から汗が出ていて、逆ににおいがしない時は、エクリン腺からのみ汗が出ているというわけです。
またアポクリン腺が多ければ多いほど、重度のワキガになってしまいます。
同じ汗でもその時々によってにおい方が違うのは不思議でしたが、汗を放出する場所が違う事によって違ってくるのですね。
汗を発する2つの汗腺を分かりやすくまとめますと、
○ アポクリン腺
成分:脂質、鉄分、糖質 、たんぱく質、アンモニア、尿意、ミネラルなど。
役割:体温の調整。元をたどれば、人間が進化を繰り返すはるか昔から存在し、異性を惹きつけるフェロモンの役割をしていましたが、近年になりアポクリン腺のにおいは嫌がられるようになりました。
分布場所:ワキの他にも、陰部や耳の中、乳首、肛門等にも多く分布しています。
汗の特徴:粘り気のあるベタベタした汗。
におい:汗自体は無臭ですが、アポクリン腺に含まれる成分が皮膚にいる細菌によって分解され、独特なワキガ臭を発します。
○ エクリン腺
成分:分泌される汗の99%以上が水分。
残りは塩分、カルシウム、乳酸などのミネラル成分。
役割:エクリン腺は運動や暑さによって汗をかくため、体の熱を奪い体温を一定に保つ役割があります。
分布場所:全身の皮膚に分布しています。
汗の特徴:サラサラしていて乾きやすい。
におい:ほぼ無臭。
つまり要約するとワキガの主な原因は、アポクリン腺から出る汗によりにおいを発するという事です。
また他の原因としては、汗をかく事によってワキの下の湿度が高まり細菌が増殖した結果、ニオイが増加する事もあります。
ワキガになりやすい性別・年齢
最初に述べさせていただきましたが、ワキガになりやすいのは男性より女性の方が多いのですが、その原因は簡単!
男性に比べ、女性の方がアポクリン腺の数が多いからです。
もう一つに女性の方が皮下脂肪が厚いのも原因の一つです。
アポクリン腺は皮下脂肪によっても刺激されるため、皮下脂肪が多い女性の方がワキガになる確率が高いのです。
ちなみに、ワキガの男女比は、女性が60%、男性が40%と言われています。
またワキガの治療に病院にくる人の割合は、女性が90%らしいです。
男性よりも女性の方がワキガに対する意識が強いのも要因の一つだと思います。
次にワキガになりやすい年齢は、第二次性徴期だと言われています。
つまり思春期の頃です。
いまいちピンとこないと思いますので、分かりやすく年齢で言うと、男の子は9歳から13歳頃、女の子が7歳半から12歳頃になります。
意外と早いように感じましたが、思春期の時期と言うと納得です。
ワキガになりやすい人って?
ワキガになりやすい人にもいろいろ特徴があります。
必ずしもそうとは言い切れませんが、確率として高いようです。
1、親族にワキガ体質の人がいる。
ワキガは最も遺伝率が高いです。
両親がワキガ体質である場合、80%の確率でワキガになると言われています。
また片親がワキガの場合は50%の確率でワキガになるらしいです。
遺伝はどうする事もできないので、諦めざるをえないですね。
2、ワキ毛が濃い人
ワキ毛が濃い人=アポクリン腺の数が多い、と言われています。
アポクリン腺が多い人ほど、ワキガ体質になりやすいです。
またワキ毛が濃い=細菌が増殖しやすいので、においが発しやすくなります。
3、耳垢がしっとり湿っている人。
アポクリン腺は耳の中にもあります。
ワキガ体質の方は、耳垢がしっとり湿っている方が多いです。
もちろん、湿っている方全員がワキガではないですが、ワキガの確率が高いのは確かです。
4、肉食・高カロリーな人。
まず、肉類などの高カロリーな食べ物には、アポクリン腺や皮脂腺を活発にする働きがあります。
つまり、高脂肪の食生活を続けていると、ワキガになりやすいという事です。
また、スパイスなどの香辛料も汗腺を刺激しますので、注意が必要です。
ただ一つお伝えしたいのは、アポクリン腺の数は遺伝によって生まれた時から決まっています。
生まれながらにアポクリン腺がなかったり、少ない人は欧米化された食事をとってもワキガにはなりません。
ただ、生まれながらにワキガ体質の方は、肉食中心の欧米化された食生活を送っていると、ワキガ体質の度合いを強くするケースがあります。
そして昔に比べ、食生活が欧米化してきた昨今、ワキガに悩む方が増えているのは確かです。
ワキガ体質の方は、お肉と一緒に野菜を食べたり、魚や穀物もしっかり摂取する事を意識する事が脱ワキガにつながります。
自分のワキガチェック!
今から紹介する自分のワキガチェックは、当てはまる数が多ければ多いほどワキガの可能性が高いという事になります。一度ご自分でチェックしてみてください。
1、自分の両親がワキガ体質かどうか。
”ワキガになりやすい人”でも紹介させていただきましたが、両親がワキガ体質の方は自分もワキガである確率が高いです。
まずは、聞きにくいかもしれませんがご自分のご両親に訪ねてみる事をオススメします。
2、ワキ毛が濃い。
こちらも”ワキガになりやすい人”で書かせていただきましたが、ワキ毛が濃い人はアポクリン腺が多いので、ワキガになりやすいと言われています。
ワキ毛を処理する事によってにおいが軽減しますので、小まめにケアしましょう。
3、耳垢がベタベタして湿っている。
先ほども書かせていただきましたが、ワキガ体質の方は、耳垢がしっとり湿っている事が多いです。
耳垢が湿っている方はワキガ体質の可能性が高いです。
4、衣類のワキ部分が黄ばむ事がある。
アポクリン腺の汗は、脂質、糖質、鉄分、たんぱく質、アンモニア、尿意、ミネラルなどのにおいの原因になる成分を含んでおり、特徴として粘り気があります。
それらの成分が衣類に付着する事で、黄ばみになるのです。
つまりワキ部分が黄ばんでいる方は、ワキガ体質の可能性大です。
ただ、デオドランドスプレーなどの制汗剤を使用している場合は、その成分がシミの原因の可能性もありますので、ご注意ください。
5、ワキ毛に白い粉がつく。
デオドランドスプレーなど何もつけていないのに、ワキ毛に白い粉がついている場合はワキガの可能性が高いです。アポクリン腺から出された汗が結晶になり、白い粉になっているので、もし付着していればワキガである事は間違いないでしょう。
6、ワキ汗がすごい。
ワキ汗がすごいからと言って、一概にワキガとは言えません。なぜなら多汗症の可能性もあるからです。
ちなみに多汗症とワキガは区別がつきにくいですが、実は全く違います。
多汗症とは、エクリン腺から体温調節などにより大量の汗を放出する事を言います。
また多汗症は以下の特徴があります。
○ 年中一日中汗が出る。
○ 緊張すると異常なほど汗が出る。
対して、ワキガは季節や精神状態に関係なく、アポクリン腺から沢山の汗を放出します。
ただ問題なのは、多汗症でありワキガの方です。
多汗症でありワキガの方は、汗を放出する量が多い分、におい方も増します。
7、 自分で自分のにおいに気付く。
人間は他人のにおいには敏感だけれど、なかなか自分の体のにおいに気付く事はほぼありません。
”自分のにおいに気付く”という事は、相当強いにおいがするという事です。
ただ汗臭さとワキガは別物なので要注意を。
8、他人からにおいを指摘された経験がある 。
他人のにおいを指摘する事って、なかなかできませんよね。
にもかかわらずにおいを指摘されたのなら、それだけ気になるという事なので、ワキガを疑った方が良いかもしれません。
ただ体からにおいを発する事はワキガ以外にも、汗臭さや口臭、頭皮のにおい、衣類に染み付いたにおいなど様々なので、しっかり見極める事が重要です。
9、肉類や油っこい高コレステロールの食べ物が大好きである。
肉類などの高カロリーな食べ物には、アポクリン腺や皮脂腺を活発にする働きがあるため、ワキガを悪化させてしまう事が多いです。
高コレステロールな食事はほどほどにする事が大切です。
10、脂性肌である。
全ての方が当てはまるわけではありませんが、顔がすぐに脂ぎる方はワキガの可能性有りです。
なぜなら、脂性肌ということはホルモン分泌が盛んだという事なので、アポクリン汗腺も活発であると言えるからです。
いかがでしたでしょうか?
もし該当数が多い方はワキガの可能性が高くなりますので、要注意です。
自分でできるワキガの予防方法
クリニックへ行くとなるとお金も時間もかかってしまいます。
まずは自分で予防できる事を実践してみてからでも遅くはないのではないでしょうか。
お手軽にできるワキガの予防方法をご紹介しますね。
1、ワキを清潔に保つ。
ワキガは、汗腺類からの分泌物と皮膚の細菌が合わさることで発生します。
なので、分泌物や細菌を取り除けばニオイが発生することはありません。
そのためには”皮膚を清潔にすること”が一番効果的です。
ですので、汗をかいたらこまめにシャワーをしましょう。ただシャワーをしすぎると肌が乾燥して肌トラブルに繋がりますので、2回目以降のシャワーはワキの下などニオイを発するところのみを洗うように心がけましょう。
また体を洗う時に、デオドラント石鹸やデオドラントボディーソープを使うとより効果的です。
ミョウバン石鹸やトルマリン石鹸、炭石鹸などもオススメです。
しかし仕事や学校に言っているとシャワーをすることは不可能ですよね。
そういう時は、水で濡らして固く絞ったタオルでこまめにワキを拭いてください。
そこで重要ポイントは乾いたタオルではなく、濡れたタオルです。
ではなぜ乾いたタオルはNGなのか。
なぜなら乾いたタオルだと、十分にワキの雑菌が拭く取れず、ニオイの成分が残ってしまうからです。
濡れたタオル以外にも、デオドラントシートを使って汗を拭き取るとより効果的です。
またワキを小まめに拭くのと拭かないのとではだいぶ違ってきます。
汗をかいた後そのままにしておくと、細菌がどんどん繁殖してニオイがより強くなってしまします。
しかも衣類にも付着して、衣類から異臭を放つ結果にもなってしまいます。
ですから、汗をかいたなと感じたら小まめにワキを拭き取ることが重要です。
2、制汗スプレーやワキガクリームを使う。
沢山のデオドラント製品が販売されています。
化粧品でもそうですが、何でも相性です。自分に合ったデオドラントアイテムを見つけて、常にカバンに制汗スプレーやワキガクリームを忍ばせておくと、お出かけ先でもしっかりケアできるのでオススメです。
3、ワキ毛を処理する。
ワキ毛が残っていると、汗腺類からの分泌物が留まりやすく、結果細菌類が繁殖してしまいます。
もし処理できるなら、ワキ毛がない方がニオイの発生を防げます。
ただ綺麗に処理できるからと言って、ワキ毛を抜く事はオススメしません。
なぜならワキ毛を抜くと毛穴や毛根に強いインパクトを与え、アポクリン腺を刺激してしまうからです。一番オススメな方法は”剃る”事です。
4、食生活を見直す。
わきがを治すには、食事も重要です。
まずワキガ体質の方に大敵な食品は、肉やこってりとした脂っこい高カロリーな食べ物です。
先ほども紹介しましたが、生まれながらにしてアポクリン腺の量は決まっています。
いくらアポクリン腺が少なくても、肉や高カロリーな食べ物ばかりを摂取していると、アポクリン腺が増えてしまうケースがあります。
どういった食品がワキガ体質の方にオススメなのかと言いますと、アルカリ性食品です。
アルカリ性食品とは、野菜や海藻類、きのこ類や大豆、果物などです。
梅干しもアルカリ性食品なのですが、デオドラント効果が強いと言われていますのでご飯のお供に是非いかがでしょうか。
またアルカリ性食品の他によく耳にする酸性食品というものがあります。酸性商品とは、肉類、魚類、穀類、卵、砂糖などの高タンパク、高脂肪な商品です。
育ち盛りの若者にとって欠かせない食品です。
ただ昨今日本でも欧米化した食生活が浸透してきています。
それと共に生活習慣病発症率も上がってきています。
体を作る他エネルギー源にもなりますので摂取することは大切ですが、程よい量を摂取するよう意識することが大切です。
その他、ファーストフードや、香辛料、揚げ物なども避けたほうが良いでしょう。
一番オススメなのが、アルカリ性食品と酸性食品をバランスよく取るのがベストです。
5、タバコやお酒を控える。
タバコに含まれるニコチンは、カフェインやリタリンなどと同じように中枢神経興奮剤と呼ばれています。
そして、ニコチンはワキガの原因でもあるアポクリン腺を刺激します。
吸い過ぎることによってワキガを悪化させてしまいます。
ちなみに、1日20本以上吸うとニオイが出やすいと言われています。
またタバコと同じで、アルコールも汗腺を刺激します。
しかもアルコールそのものがニオイ物質のかたまりです。
タバコとお酒はある程度の距離を置いてもニオイが分かるので、もしこの2つととワキガ臭が混じり合うとなると周囲にも悪影響を及ぼしますので、飲みすぎ吸い過ぎには十分注意しましょう。
6、衣類の素材に気をつける。
ポリエステルやレーヨン、アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどの化学繊維の素材はワキガ臭を悪化させてしまいます。
なぜなら化学繊維の素材は、汗などの水分を吸収しにくく通気性が悪い為、ニオイがこもるからです。
でもやっぱりおしゃれの為には着たい!と言う方は、服の下に綿(コットン)100%の下着などを着ると、ニオイが軽減されますよ。
オススメの素材は、コットンやウールなどの天然素材です。
天然素材はニオイを吸収してくれますので、ニオイ方が全然違ってきます。
7、ストレスを軽減させるよう心がける。
ストレスは自律神経を刺激し、ホルモン分泌のバランスを崩してしまいます。
そしてホルモンバランスが崩れると、アポクリン腺が刺激されワキガ臭を発します。
ストレスが軽減され、ホルモンバランスが正常な状態になると、アポクリン腺が元に戻りワキガ臭も落ち着きます。
ただストレスは、自分の気づかないところでどんどん溜まっていくものです。
いくらストレスを軽減させたいと思ってもなかなか難しいですよね。
ストレスをコントロールすることは難しいですが、いかにストレスを軽減させるかを日々意識することが大切です。
例えば、休日に思いっきり自分の好きなことをする、旅行に出かける、美味しいものを食べる、家族や友達と話をする、趣味を充実させる、など何でもいいので自分が楽しめることを探すとストレス軽減に繋がると思います。
時間がなかなか取れない方は、1日の少しの時間でもいいので自分の好きなことをする時間を設けるようにし、日々それを続けると知らない間にストレスが減っていた、という事もあります。
一番避けたいのは、ご自身のワキガに対するストレスが、ワキガをさらに強めることだと思います。
悪循環にならないためにもストレスを逃す努力を、日々心がけることが大切です。
専門医でのワキガ治療を考えているあなたへ
わきがの治し方を学び、実践しても治らない場合は、医師にみてもらう必要があります。
ただ治療するとなると幾つかの不安ポイントが出てくるものです。幾つかみなさんのワキガ治療に対しての不安をまとめてみました。
○ 治療の費用が高くて手が出せない。
○ クリニックへ行きたいが、行きにくい。行く勇気がない。
○ 日々多忙で入院・通院できないし、入院する事で周りにワキガがバレるのが怖い。
○ 治療しても、効果はあるのか。また再発に対しての不安。
○ 手術は痛くないのか。また後遺症や傷跡の心配。
治療となるとお金もかかるし、入院する事で仕事や学校を休むと周りにワキガがバレてしまう、他にも手術の恐怖や後遺症の心配など、考え出すと不安ポイントはどんどん出てきます。
不安を数え出すと、なかなか踏み込めなくなりますよね。
欲を言えば、低コストでこっそりと、また入院・通院いらずでやりたいのが皆様の希望なのではないでしょうか。
ちなみにワキガの治療法には様々な種類があります。
最新の治療法ではメスを使わずにレーザーでアポクリン腺を取り除く治療法も出てきています。
また従来の方法として、目視でアポクリン腺を丁寧に取り除いていく方法や、お手軽で人気な注射のみでワキガを予防する方法など様々な方法でワキガを改善する事ができます。
ただワキガ軽度から重度によっても治療法は変わってきますので、まずはご自身の症状にあった治療法を選ぶ事が重要です。
● 治療の費用が高くて手が出せない。
残念ながら通常の医療と違って、先端医療の分野は健康保険が適用外なので、手術費用は全額全て患者さんの負担になる事が多いです。
ただ治療方法によっては保険がきくものもありますので、クリニックに相談してみる事をオススメします。
● クリニックへ行きたいが、行きにくい。行く勇気がない。
きっとコンプレックスが強いほど、治したい気持ちは強いけれど、羞恥心やプライドが邪魔をして踏み込めないのかもしれません。
ただワキガに限らず、人々が悩んでいる全ての事は蓋を開ければ案外自分意外にも悩んでいる方は多いという事を知っておくと良いかもしれません。
つい悩みやコンプレックスは人に言えない分、ネットからの情報や自分の思い込みで終わってしまう事があるものです。一度その殻を破れば新しい世界が見えてくると思います。
またコンプレックスを改善できた自分を想像してみましょう。
● 日々多忙で入院・通院できないし、入院する事でワキガが周りにバレるのが怖い。
女性なら特にワキガの治療をした事を人に知られたくないですよね。
また日々多忙な方は、入院や通院の時間を取れない方も多いと思います。
ただ現代はスピードの時代です。
もちろん治療法の中には、入院や通院が必要なものもありますが、最先端の治療法では入院、通院が入らず、すぐにいつも通りの生活を送る事ができる治療法も出てきています。
● 治療しても効果はあるのか。また再発に対しての不安。
効果や再発は100%とは言い切れませんが、きちんとした治療を受ければワキガは治せます。
例えば、ワキガの原因であるアポクリン腺を手術によって取り除けばニオイトラブルはなくなるわけですから、解消されます。そして1度取り除いた汗腺は、再生する事はありませんので再発の心配はございません。
ただ汗腺をひとつ残らず除去する事は正直不可能です。ただ最新の先端技術で100%に近付ける事は可能とされています。
● 手術は痛くないのか。また後遺症や傷跡の心配。
手術法によって、痛みやダウンタイム、傷跡が変わってきます。
手術後の痛みが全くないというのは難しいですが、最新の技術で切らずにしかも効果的にワキガを改善できる治療方法も出てきています。
専門医でのワキガ治療方法
メスを使わない”切らない”施術
ボトックス注射
軽度のワキガの方にオススメの施術方法です。
”メスを使わない”お手軽な施術です。
ワキの下に注射を打つ事で、汗腺の活動を抑制し汗の分泌を抑える治療です。
汗の分泌を抑える事によってニオイも軽減します。
注射をした3日目〜1週間で効果がでます。
夏に向けて汗が出始める4、5月に受けられる方が多いようです。
施術法 :ワキに注射を打つだけです。
施術時間 :
5〜10分程度。
メリット :
メスを使わずにできる。
お値段が他のものと比べてリーズナブルな価格で受けられる。
時間が取れない方でも気軽に施術できる。
ダウンタイムがない。
デメリット:
効果が永続的ではなく(だいたい効果が3ヶ月〜半年程)人によって効く期間が違う。
継続して効果を得るためには、定期的に注射を打つ必要がある。
日常生活の影響 :
傷もなく炎症を起こすわけでもないので、施術後すぐに元の生活に戻れる。
施術後4~5時間は注入部位を強くこすったりしないよう注意が必要だが、その日から入浴もできる。
費用:相場は7~15万円程。(クリニックによって異なります)
ミラドライ
マイクロ波の熱を皮膚の上からあてる事により汗腺を破壊するので、皮膚を切らずに治療できる最先端な治療法です。
ワキガ中度〜重度の方にオススメです。
メスを入れずに効果が半永久的に続くので、傷跡を残したくない方にオススメの今人気の治療法です。
メスを入れる手術だとハードルが高かったり、またメスを入れない施術方法だと効果が長続きしないなど、どの治療法にもメリット、デメリットがあります。
その点このミラドライは従来の治療法のデメリット部分をクリアした治療法だと言えるかもしれません。
また、ミラドライで発するマイクロ波は、アポクリン腺とエクリン腺にだけに反応するので、周辺組織にはダメージを与えないため安心です。
ワキのアポクリン腺やエクリン腺が集中する部分にマイクロ波を照射する。
手術時間 :
一時間程度。
メリット :
ダウンタイムが短いので、日帰りで治療可能。切らないので傷跡が残らない。
一度なくした汗腺機能は再発しないので効果が永久に続く。
デメリット :
手術後、一時的に肌が炎症状態になる。
保険適用外のため医療費が高額。
日常生活の影響 :
腫れが生じることがあるため、腫れを早くひかせるためには施術後1日は十分に冷却が必要。
当日からシャワーはOK。
湯船への入浴は翌日からOKのところもあれば3日程控えて下さいというクリニックも有り。
軽度な運動なら大丈夫だが、激しい運動は控えた方が良い。
費用:
料金相場は両わきで40~50万円程度。
(クリニックによって異なります)
メスを使う手術
剪除法(せんじょほう)
ワキガ手術の中で一番一般的です。
ワキの皮膚をひっくり返し、医師の目視でアポクリン腺を取り除いていくので確実にワキガを治すことができます。
ワキに4~5センチの切れ目を数本入れ、皮膚をひっくり返します。
アポクリン汗腺目で確認しながら切り取っていく方法です。
ワキガ重度の方にオススメです。
手術時間 :
1時間〜。
メリット :
保険が適用されるクリニックがある。
皮膚を切り取るわけではないので、手術後の引きつれが起きにくい。
効果が長期持続するので再発の可能性が低い。
デメリット :
皮膚を切開するため、傷跡が残る(完全に落ち着くのに1年ほどかかる)。
ワキガは治せるが、多汗症を治すのが難しい。通院が必要。
例えば3日、一週間、一ヶ月と定期的に受診しなければならない。
高度な治療法なので、医師の腕が重要。
日常生活の影響 :
2、3日の安静が必要。
腫れは2週間程度続く。
創部がぬれなければシャワーは当日より可能。
1週間の圧迫固定が必要。
費用:
保険適用のクリニックも有り。
自由診療での手術だと、約19万円から35万円くらい。
(クリニックによって異なります)
吸引法
吸引法は治療するにあたって、1cm程度の切開で済みます。
ですのでダウンタイムが非常に短いため、入院の必要がなく仕事にも支障が出ません。
ワキガ軽度〜中程度の方に推奨されています。
ただアポクリン腺の数が多く、においも強い方は吸引法よりも、しっかり除去できる剪除法の方がオススメかもしれません。
ワキに数ミリの穴を開け、そこから脂肪吸引等に使うカニューレという細い管を差し込み、アポクリン腺を吸い出す方法です。
手術時間 :
30分〜1時間程度。
メリット :
保険適用になるクリニックもある。
入院の必要がない。
傷跡が小さく済むので、傷跡が残りにくい。
手術後の体の負担が少ない。
デメリット :
医師がアポクリン腺を目視せずに手術するため、アポクリン腺の取り残しの可能性があるため再発する場合がある。
日常生活の影響 :ダウンタイムは短く、手術の翌日~3日後からはシャワーも可能な程。
費用:だいたい15万円~25万円程。
(クリニックによって異なります)
超音波治療法
従来のワキガ手術は、剪除法でもそうですがワキの皮膚をひっくり返したりと切開する範囲が広いため、どうしても痛みやダウンタイムはつきものです。
その点この超音波治療法は切開する範囲が数ミリなので、痛みや回復が早いです。
ワキの皮膚を数ミリ切開し、そこから超音波を当て汗腺を熱で破壊します。
一度破壊した汗腺は2度と復活しませんので、ワキガの再発に対しての心配がありません。
手術時間 :
30分程度。
メリット : 数ミリの切開なので、痛みがそこまでなく傷跡の心配もない。
手術後の回復が早い。
入院・通院の必要がない。
再発の心配もない。
デメリット :
ワキガの再発の可能性はかなり低いですが、目視で手術しないためまれに取り残しが発生する場合がある。
費用:
25万円程。
(クリニックによって異なります)
治療を行う前に
費用についてですが、クリニックや手術法方法によって、または保険が適用されるかどうかによっても違ってくるので事前にお問い合わせしてみる事をオススメします。
また治療方法や治療後の日常生活への影響等も病院によって変わります。
まずはクリニック選びから始めて、そして専門の先生としっかり話し合いをし治療法を決めましょう。
まとめ
「わきがの治し方」をご覧頂きありがとうございました。
人の心と肉体は密に関係しています。1つでも身体に悩みを抱えていると精神にも影響してきます。ワキガは生死に関わるわけではありませんが、悩みを抱える方からすればとても深刻な問題です。
1日でも早くワキガを改善させることが重要です。
笑って過ごせるように今すぐ「わきがの治し方」を実践してみましょう。