剪除法(せんじょほう)とは?

剪除法とは、ワキガ手術の中でも効果が高く、確実な治療法です。
直視下摘除法や皮弁法とも呼ばれていて、重度のワキガの方にオススメです。
現在のワキガ治療法の中で最もスタンダードな治療法です。

脇の下のシワに沿ってに4〜5センチの切れ目を入れ、皮膚をひっくり返し、ニオイの原因であるアポクリン腺を医師が直接目で確認しながら取り除いていく方法です。

皮膚ごと汗腺を取り除く切除法に比べ、後遺症や傷跡が小さいのも人気の理由です。
入院は必要ありませんが、ダウンタイムがある為、クリニックとのカウンセリングをお勧めします。

施術方法

クリニックにもよりますが、手術時間は1時間〜2時間かかります。

1、脇の下のシワに沿って、4~5センチ切開し、皮膚をひっくり返します。
2、ひっくり返した皮膚を医師が目視しながら、ニオイの元のアポクリン腺を取り除いていきます。
3、皮膚を縫い合わせていきます。
4、切開した皮膚がしっかり引っ付くように、しっかり固定しガーゼで止めます。

費用はいくら?

保険適用のクリニックと自由診療のクリニックがあります。
自由診療の場合平均30万程ですが、保険適用すると術後のケア含め6万円ぐらいで済みます。
ただクリニックによって保険適用されない所も結構ありますので、問い合わせが必要です。ちなみにCMでも放送されている大手のクリニックに、実際にいくつか問い合わせしてみましたが自由診療ばかりでした。

メリット・デメリットを比べてみましょう

メリット
● 効果が確実で再発の心配がほぼない。
(ニオイの原因であるアポクリン腺を医師が目視で丁寧に取り除いていくため、効果が確実です。)
● シワに沿って皮膚を切り取っていく為、傷跡が目立ちにくく、引きつりも起きにくい。
● 中には保険適用されるクリニックがある。
● 脱毛効果が期待できる。
(アポクリン腺を取り除く際に、毛根も一緒に取り除かれますので、脱毛効果があります。ただ脱毛の手術ではないので、100%毛が生えなくなる事ではありませんが、だいぶ薄くはなります。女性の方は脱毛効果は嬉しいですが、それを男性は嫌がる方が多いのも事実です。)

デメリット
● 医師の腕に左右される。
(アポクリン腺を目視で取り除いていく為、高度な技術と経験を要します。取り残しが多いと、ワキガが再発してしまいます。)
● 傷跡が残る。
(最新の治療法ではメスいらずでレーザーで治療できるものも出てきています。それに比べれば、傷跡は目立ちます。ただシワに沿った線状の傷のためあまり目立ちません。中には体質により黒ずみや色素沈着として残ってしまうケースもあります。)
● ダウンタイムが長い。
(術後1週間程のダウンタイムが必要です。脇にガーゼを当てて固定していますので、ガーゼが取れるまではお風呂はシャワーですましたり、腕を上まであげられないのはもちろんの事、激しい運動もできません。クリニックによってガーゼを取ったり、抜糸するタイミングは異なりますがだいたい1週間くらい見て頂く必要があります。
ちなみにスポーツは術後1ヶ月は見て頂いた方がいいです。)
● 手術後の通院が必要。
(ガーゼを取ったり、抜糸の為に通院がいります。中には1ヶ月検診や3ヶ月検診などが必要なクリニックもあります。)

よくある質問・疑問

ニオイは確実になくなるのか?

医師が目視しながら汗腺を取り除いていくため、中には取り残しも存在する可能性が0ではないです。ただ100%とは言い切れませんが、徹底的にアポクリン腺を除去するため、ニオイは確実に軽減されます。

手術中や術後は痛むのか?

手術中は、局部麻酔を行うため痛みを感じません。
ただ、術後に麻酔が切れた際、ズキズキした痛みを感じる事があります。
痛み止めも処方されるので、それほど心配されなくても大丈夫です。

手術後翌日から仕事はできるのか?

軽いデスクワークなら翌日から可能ですが、重い荷物を持ったり腕を動かすような仕事は避けてください。そもそも手術後は、ガーゼや包帯等で固定しているため、腕が上まで上がりません。クリニックにもよりますが、固定は取れるまで3日程かかります。最低3日間はリラックスして過ごす事をオススメします。

何歳から手術できるのか?

一概に何歳とは言い切れませんが、基本的に第二次成長が終了してから手術する事をオススメします。第二次成長とは、思春期の時期で、生理の始まりや、脇毛や陰毛が生え始める頃です。
というのも、ワキガの原因であるアポクリン腺は、この頃に発育し始めるので、第二次成長の成長段階で手術してしまうと、後々発育したアポクリン腺からニオイが再発する可能性があるからです。

多汗症は治るのか?

多汗症は、エクリン腺から出る汗によるものですが、基本的に剪除法はワキガの原因であるアポクリン腺を取り除く手術法です。汗の量が中には減る方もいらっしゃいますが、多汗症でお悩みの方は、ボトックス注射の方が効果的です。

まとめ

剪除法は、医師の目視で丁寧にアポクリン腺を取り除いていく治療法のため、確実にニオイは軽減しますし、再発の心配はございません。

入院の必要はありませんが、術後のダウンタイムがあるのと、数回の通院が必要になってきます。
メリット・デメリットを知った上で、ご自身のワキガの状態も含め、クリニックとご相談される事をオススメします。