ワキガとは

ワキガとは、脇の下から独特なにおいを発する体質の事を言います。
においを例えると、”玉ねぎのツンとした臭い”や”チーズなどの発酵臭、”鉛筆の芯のような臭い”、”香辛料の臭い”、”腐った雑巾の臭い”など言われています。

またワキガの正式名称は「腋臭症(えきしゅうしょう)」と言います。

だいたい思春期を迎える頃から始まります。平均発症年齢は男性が18歳、女性が16歳と女性の方が若干早いです。

ちなみに欧米ではワキガ人口が全体の80%と言われています。欧米人は昔から肉食中心の食生活を送ってきたためワキガ率も高いのです。
変わって日本ではワキガ人口も少なく、全体の10%〜15%程だと言われています。
ただ日本の食生活も欧米化してきているので、昔に比べワキガ発症率も上がっていることは確かです。

欧米人に比べ、日本人の方が”ニオイ”に対して敏感です。
たかがニオイですが、ワキガはいじめにも繋がる可能性もある深刻な悩みです。

ワキガでもワキガ以外の悩みでもコンプレックスによって自分自身の殻に閉じこもって、本来の自分が出せない状況になってしまうと人生とてももったいない事です。
人生は一度きり!今過ごしている時間も今だけです。
ぜひこの機会にワキガとしっかり向き合って、辛いコンプレックスからおさらばしませんか。

ワキガの原因=アポクリン腺

まず、ワキガのメカニズムを知る上で語っておかなければならないのが、汗腺についてです。汗腺とは皮膚にある汗を分泌する腺の事を言います。人の体には2種類の汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)があります。
個人差はありますが全身には、約400万個の汗腺があると言われており、そのうち100万個がアポクリン腺、残りの300万個がエクリン腺と言われています。

またエクリン腺から発する汗は無臭なのに対し、アポクリン腺から発する汗は独特な臭いを発します。つまりこの臭いがワキガ臭ということになります。

ワキガの主な原因はこのアポクリン腺から出る汗ですが、 汗自体は実は無臭です。
厳密に言うと、ワキガの原因であるアポクリン腺から発する汗に含まれている脂肪分やたんぱく質が、皮膚表面にいる細菌により分解されることで、あの独特なワキガ臭を発するのです。

余談ですが、この皮膚表面にいる細菌にもしっかりとした役割があります。
この細菌は”常在菌”といって、健康な肌には欠かせない存在なのです。どう役に立っているのかと言いますと、肌に付いた雑菌を捕まえて分解してくれる役目をしてくれています。いわば肌の掃除係と言っても良いかもしれません。

人間の体には不要なものなんて何一つとして存在しないのかもしれませんね。

またアポクリン腺はワキ意外にも性器周辺にも存在しています。性器周辺から臭いを発する症状は、”すそわきが”と呼ばれています。

2大汗腺を比較してみましょう

ワキガの原因でもあるアポクリン腺を知る上で、もう一つの汗腺であるエクリン腺を知る事も必要不可欠です。では2つを比較して見ていきましょう。

○エクリン腺

汗の成分:99%以上が水分。残りは塩分、カルシウム、乳酸などのミネラル成分。
役割:体温調節のために汗を出します。普段かく汗のほとんどがエクリン腺から出る。
分布場所:全身の皮膚に分布している。
汗の特徴:サラサラしていて乾きやすい。
におい:ほぼ無臭。

○アポクリン腺

汗の成分:脂質、鉄分、糖質、たんぱく質、アンモニア、尿意、ミネラルなど。
アポクリン腺の成分は栄養がとにかく豊富。ただ塩分がほぼないので、皮膚の
常在菌が繁殖しやすくなる。よって菌と汗が混じり合いワキガ臭を発する。
役割:におう事が役割。
分布場所:脇の下、陰部、耳の外耳道、乳首の龍輪、肛門、へその周り等。
体毛の生えている場所に限られている。それは体毛がある事でよりにおいを
強める事ができたから。
汗の特徴:粘り気のあるベタベタした汗。
におい:汗自体は無臭だが、アポクリン腺に含まれる成分と皮膚上の菌が合わさり独特なワキガ臭を発する。

アポクリン腺の役割について詳しく解説

先ほど、アポクリン腺の役割は”におう事”と書かせていただきましたが、一体どういう事なのでしょうか?

アポクリン腺から出る汗は、栄養豊富なのは分かったのですが、エクリン腺のように体温調節するわけでもないし、ましては臭いし一体何のために存在するの!?と疑問が湧きますよね。

一言で言うとアポクリン腺は、”種の多様性を維持する為に発達した汗腺”です。つまり異性を惹きつけるためのフェロモンを出す役割として存在するのです。

話はだいぶ遡り、人が人になる前の遠い遠い昔の話になります。

人は”同じにおいがする人を嫌う”傾向があります。同じにおいとは同族です。同族ばかりの遺伝子が増えると、環境の変化でいつか絶滅する恐れが出てきます。
そうならないためにも、本能的に別の種族を求める傾向がはるか遠い昔から人間には元々備わっているのです。

それは今も昔も同じです。
分かりやすく言うと、異性に好意を持つポイントとして自分と違うところに惹かれる、または自分に持っていないところに魅力を感じる事ってありますよね。
それと同じだと思います。
人間は本能で自分と違った遺伝子を求める傾向があるのです。
その本能が備わっているからこそ、人間は今日まで繁栄してきたのだと言えます。

よってアポクリン腺は遺伝子を後世に伝えていく為に、異性を惹きつける”フェロモン”として存在しているのです。確かに、脇の下や陰部、乳首や耳の穴など性的なニュアンスが含まれる場所に分布していますもんね。

嫌なイメージばかりのワキガ臭ですが、ちゃんと意味が合ったのですね。
ただ人類の進化にしたがって、その必要性が停滞していき、結果アポクリン腺が退化しているのも事実です。

昨今は、ワキガは深刻な悩みだと言えます。ワキガが原因でいじめに合うケースもあります。
元々は異性を惹きつけるためのフェロモンなんだから、と胸を張って言いたいところですが、現実はなかなかそうはいきませんよね。
コンプレックスはなかなか人には言えないし、かといって一人で抱え込むと悪い方向へ考えがちです。
医療が進んでいる現在ワキガは治せます。
また沢山のデオドラント製品も販売されています。
自分のワキガと向き合い、前向きになれるように一緒に予防・改善していきませんか。