妊娠や出産を機にワキガに悩む方が多い

妊娠や出産は、女性の身体を大きく変化させます。

例えば妊娠を機に急にアレルギーが治ったり、逆に治っていたアレルギーが再発したりと。

それと同じで、妊娠中や出産後に突然ワキガ臭を感じるようになる方がいます。
特に出産後に感じる方が多い
ようです。

妊娠や出産、産後に訪れる身体や心の変化。

産後はホルモンバランスの崩れから、生理前のように気分が落ち込みやすく、感情の起伏も激しくなります。

妊娠中はイライラしたと思ったら急に泣けてきたりと、自分だけではなく周りも大変な思いをする事もあります。

また個人差はありますが、妊娠中は毛深くなったり、乳輪が黒く大きくなったり、妊娠線ができたり、他にもシミができやすかったりと、今までとは違う体の変化に戸惑う事もあります。

それに加え、ワキガ臭まで加わったら正直辛いもの。

ストレスはカラダに良くありません。
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以下では、妊娠中や出産後に臭いを発する原因や対策法をご紹介します。

知識として知っておくだけで、受け入れられる事もありますので、是非参考にしてみてください。

元々アポクリン腺がない方は、妊娠中や産後もワキガにならない。

今までワキガではなかったのに、妊娠などを機にワキガになる方がいます。

それは、元々ワキガ体質を持っていて発症せずにきたのが、妊娠などを機に発症する事があるからです。

ただ、ワキガの原因である汗腺のアポクリン腺は親の遺伝がほとんどです。
つまり、生まれながらにして数が決まっていますので、元々アポクリン腺がない方は発症しません。

では今までワキガではなかったのに、なぜ妊娠などを機にワキガになってしまったのでしょうか?
原因はいくつか挙げられます。

妊娠中や出産後にワキガが発症する理由

1、ホルモンバランスが崩れるから。

妊娠中や産後はホルモンの変動が激しくなり、ホルモンバランスが崩れます。
ホルモンバランスが崩れると、同時に自律神経が乱れ免疫力も低下します。
ホルモンバランスが崩れたり自律神経が乱れると、アポクリン腺が活発になるので、結果ワキガ臭を発しやすくなるのです。

では妊娠や出産後はホルモンが崩れると言いましたが、その時の女性ホルモンの変動について詳しく解説します。

妊娠中や出産後の女性ホルモンの動き。

まず女性にはプロゲステロンエストロゲンという2大女性ホルモンがあり、その2つが周期的に入れ替わる事で、女性の身体を維持しています。
2つとも脳の視床部より指令を受け、卵巣から分泌されます。

妊娠中は、”エストロゲン””プロゲステロン”の両方が増えるのですが、産後になるとこれらのホルモンが一気に減少します。
そして、その代わりに母乳の分泌を促す”プロラクチン”というホルモンが増えます。
ちなみに、このプロラクチンというホルモンは、産後約2年してからやっと減少します。
つまり、産後2年が過ぎてようやく妊娠前と同じようなホルモンの働きになるのです。
という事は、妊娠してから産後2年間の計約3年近くは、不安定な時期を過ごさないといけないのです。正直長いですよね。

マタニティブルーや産後うつもこのホルモンバランスが崩れる事が原因で起こるのです。ちなみに産後うつの原因は、妊娠中に増えていた女性ホルモンの分泌が産後一気に減るためです。

2、出産直後は免疫力が低下し、雑菌が繁殖しやすいから。

出産は、想像を超えるほど体がボロボロになります。また出産直後しばらくは免疫力が大幅に低下します。そして体が弱っている為、風邪を引きやすく、さらに治りにくいという身体にとって不安定な時期になります。
また免疫力が下がると菌に打ち勝つ力がなくなるので、脇に発生した菌も繁殖しやすくなり、結果ワキガ臭を増長させてしまうのです。

ではなぜ免疫力が低下するのか。いくつか理由があります。

○ホルモンバランスの崩れやストレス。

先ほども紹介させて頂きましたが、妊娠してから産後2年程、ホルモンバランスが崩れている状態が続くので、心も身体も不安定になります。
赤ちゃんの世話に必死になりますし、新生児の時期は外出もできずストレスも溜まりやすいです。
身体も心も疲れやすいので、免疫力が低下するのも仕方がない話です。
この時期は、とにかく限られた休息時間で気持ちを落ち着かせたり、身体をリラックスさせる事が大切です。

○栄養不足や睡眠不足。

産後は赤ちゃんの世話で必死です。母乳やミルクを2~3時間ごとにあげないといけないので、夜もぐっすり安眠できない日々が続きます。
そんな中家事もこなさないといけない、となると完全にキャパオーバーしてしまいますよね。
そうなると、睡眠不足に加え、赤ちゃんの事ばかりでつい自分たちの食事の栄養まで考えられず後回しになりがちになります。
結果的に身体の免疫力が下がるのは目に見えていますよね。

余裕がなくなる時期ではありますが、もし周りに手助けしてくれる方がいれば甘える事も大切です。
もし自分一人で子育てしなければいけない環境であれば、一緒に昼寝をして疲れを解消したり、食事は栄養のあるものを食べるようにするなどの心がけが大切です。

3、妊娠中や出産後は多汗症気味になるから。

妊娠中や出産後は、ホルモンバランスが崩れて新陳代謝が活発になり、汗をかきやすい状態になります。
特に産後は、女性ホルモンであるプロゲステロンや、エストロゲンが急激に減るので、体温調節や汗腺機能の調節が上手く働かなくなり、多汗症気味になってしまうのです。

汗の量と臭いは比例します。つまり汗量が多いと、臭い方も強くなります。
ワキガと同時に多汗症を患うと、臭いが増長してしまいますので、汗をかいたらすぐに拭き取るなどして、十分にケアが必要です。

4、母乳の時期は乳腺が汗腺を刺激してしまうから。

まず、ワキガの原因汗腺であるアポクリン腺と、母乳を出す乳腺は密接な関係があります。
母乳をあげる事により乳腺が発達すると、同時にアポクリン腺も刺激されます。結果ワキガ臭が発生するのです。

乳輪周辺にもアポクリン腺が存在する。

実はアポクリン腺は、脇以外にも、お尻や乳輪の周辺などにも存在します。
乳輪にあるアポクリン腺の具体的な場所は、乳輪周辺のつぶつぶした所です。
脇の下のワキガ臭までの臭いは発しませんが、中にはにおいを感じる方もいます。

乳輪に存在するアポクリン腺の意味。

それは人類がまだ人間になる前の時代まで遡ります。
生まれたばかりの赤ちゃんは目が見えないので、赤ちゃんはお母さんのおっぱいを嗅覚で探し出します。つまり乳輪のアポクリン腺のにおいが、おっぱいの目印になるわけです。
乳輪のアポクリン腺は、赤ちゃんのためにできたのですね。

ちなみにワキガのにおいも元々は、異性を惹きつけるフェロモンの役割があるのですが、それと同じで、”におう”事は何かしら意味があるのです。

妊娠中は自分がワキガだと勘違いしやすい

妊娠中はにおいに敏感になる方が多いです。においの好みや、食の好みも通常に比べガラッと変わる事もあります。
それは、元々備わった母性による本能だと言われていて、食への危険を嗅ぎ分けるためだと言われています。
ですので、汗の臭いがいつもよりキツく感じた為、自分がワキガなのではないかと勘違いしてしまう事があるのです。

また妊娠中は赤ちゃんがお腹の中でどんどん大きくなっていくにつれて、子宮も大きくなります。拡大した子宮が腸を圧迫するので便秘になりやすくなります。
結果腸内に排出されずに溜まった便が原因で、臭いの元が血管を通り汗腺から臭いとして放出されるのです。

臭いが消えるのは、授乳期を終える頃が多い

臭いは一時的な場合が多いです。
個人差はありますがワキガ体質ではない場合、母乳が出なくなる時期に臭いが消える事が多いようです。
それは、授乳が終わる頃になると、ホルモンバランスの乱れが落ち着くからです。ホルモンのバランスが安定すると、アポクリン汗腺への刺激が少なくなり、同時にワキガ臭も治ってきます。

中には臭いが消えないケースもある

臭いが消えない理由は、妊娠や出産を機に今まで眠っていたワキガ体質が呼び覚まされ、体質が変わり、汗腺が発達してしまう事があるからです。

というのも、食生活や睡眠不足などの生活習慣の乱れや、ストレスなどで汗腺が発達して元に戻らなくなってしまうのです。
よくある話としては、妊娠すると食欲が増加し太りやすくなります。つまり暴食した結果、アポクリン腺が大きくなってしまい、ワキガを増長させてしまうのです。

対策法

正直産後に関しては、赤ちゃんが夜泣きをするので、規則正しい生活を送るのは難しいかもしれません。
ただ生まれたては厳しいですが、赤ちゃんも数ヶ月経てばまとめて夜寝るようになります。(個人差はありますが。)

それから新生児を過ぎると、母子共に外出もだんだん増えてきます。少しの散歩でも気晴らしになりますので、そういう時間で気持ちをリラックスさせるといいかもしれません。
例えば、赤ちゃんが昼寝している間に好きなTVを見たり、趣味に没頭するなどもいいですよね。

また食生活も重要になってきます。乳製品やお肉などのタンパク質や脂質が多い食べ物ばかりだと、ワキガを増長させてしまいますので、魚や野菜などの健康的な食べ物を食べるよう心がけましょう。

ワキガ体質にオススメする食事療法についてはコチラ

まとめ

妊娠・出産後の時期になぜ急にワキガになるのか、少しはお分かり頂けたのではないでしょうか。
この時期はホルモンバランスが崩れるので、身体や気持ちが不安定になります。なのに更にワキガまで加わったら正直勘弁して欲しくなりますよね。

妊娠や出産は大きな喜びと感動を与えます。
そしてその裏側で頑張るお母さんは本当にすごいですよね。