ワキガになりやすい性別

ワキガは男性より女性の方が多いと言われています。
おおよその男女比は女性が60%、男性が40%と言われています。

男性に比べ女性の方がワキガ体質である理由はいくつかあげられます。

1、女性の方がアポクリン腺の数が多い。

男性よりも女性の方がワキガの原因であるアポクリン腺の数が生まれながらにして多いと言われています。
アポクリン腺からかく汗には、脂質やアンモニア、糖質やたんぱく質、鉄分など、臭いの原因になる物質が沢山含まれています。
ですのでアポクリン腺が多いという事は汗の分泌も増えるので、ワキガ臭が発症しやすくなるのです。

2、女性の方が皮下脂肪が多い。

男性に比べ女性の方が体つきがふっくら丸みを帯びている分、皮下脂肪が多いためワキガになりやすいと言われています。
ワキガはアポクリン腺から出る汗と汗に含まれる皮脂、それから皮膚に存在する常在菌とが混ざり合う事で、あのワキガ臭を発します。
皮下脂肪が多いという事は、汗と一緒に皮脂が多く分泌されるので結果臭いやすくなるのです。

3、女性の方がホルモンの活動が活発。

男性より女性の方が、ホルモンの活動が活発なのも女性の方がワキガ体質になる原因の一つです。
女性ホルモンは月経などを通じて、増加と減少の周期を繰り返すため、忙しく働いているのです。

また女性の毎月の排卵や月経時に”ワキガ臭が強くなる”という方が多く見られます。
臭う時期は人それぞれで、生理直前や生理中、排卵日辺りなど様々なようです。

生理前のワキガ臭の原因

生理前のワキガ臭の原因として、生理前は体温が高くなるため、汗をかきやすくワキの菌が繁殖しやすいからだと言われています。体温が上がる理由として、生理前は体温を上昇させる作用がある黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が活発になるからです。


プロゲステロンとは、月経や妊娠、出産などに必要な女性ホルモンで、体温を上昇させる他皮脂の分泌を高める作用もあります。
皮脂の分泌が盛んになるという事は、ワキガ臭を強めるという事に繋がるのでこの時期は普段よりもワキのケアをしっかり行った方がいいです。

他にもこのプロゲステロンが増加すると、お腹が空き食欲も増加するのでいつもより食べ過ぎてしまう事もワキガ臭の原因の一つです。

また生理前の情緒不安定も、ワキガ臭を強める要因になりますので、イライラのしすぎには注意が必要です。

余談ですが、女性ホルモンといえば、このプロゲステロンと、もう一つの卵胞ホルモン(エストロゲン)があります。
エストロゲンとは卵巣から分泌され、月経をもたらしたり、女性らしい丸みをおびた体つきを作る他、美肌や美髪など女性を美しくする作用があります。また妊娠しやすくする働きもあります。

この2つのホルモンの働きによって、月経サイクルが生まれるのです。
またこの2つのホルモンバランスが崩れると、ワキガ臭を発する原因にもなりますので、規則正しい生活をしてホルモンバランスを整える事が大切です。

生理中のワキガ臭の原因

生理中になるとプロゲステロンの分泌量は減るのですが、今度は女性ホルモンのバランスが崩れてしまいます。ホルモンバランスが乱れると、アポクリン腺を刺激してしまいます。
刺激されたアポクリン腺は働きが活発になるので、ワキガ臭を放つ汗をどんどん分泌してしまうのです。

生理前・生理中のワキガ対策

生理前のプロゲステロンの増加や、生理中のホルモンバランス乱れなどによりワキガ臭が強くなるのはお分かりいただけたと思いますが、生理の度にワキガ臭に悩まされるのは耐えがたいですよね。
生理前や生理中のワキガの対処法をいくつかご紹介します。


【 睡眠をしっかりとる 】
生理前は頭がぼんやりして眠気を感じる方が多いと思います。それは生理前は先ほども紹介した黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンが多く分泌されるためです。
このプロゲステロンは眠気を引き起こす作用があります。
また眠気を促す他、体温を上昇させる作用もあるためどうしても生理前は身体がダルく不快感を感じてしまうのです。

対策として規則正しい生活を心がけ、質のいい睡眠を取る事が大切です。
いつもよりも1、2時間でも多めの睡眠を取るよう心がけましょう。


【 身体を冷やさないようにする 】
身体を冷やすと血流が悪くなります。血流が悪いと、身体の中の細胞が上手くサイクルしないため、身体が疲れやすくダルさがなかなか抜けないという状態になってしまいます。

また血流が悪いとワキガ臭を発しやすくなります。
その理由として血流が悪いと、乳酸が血管や汗腺の中で増えます。乳酸が増えるとアンモニアや尿素が汗の中に多く分泌されるようになるので、結果ワキガ臭を発しやすくなるというわけです。
身体を温めることで血流がよくなるので、温かい飲み物を飲むなどしてできるだけ身体は冷やさないようにしましょう。

【 ストレスを溜めないよう心がける 】
生理前ってちょっとしたことでイライラしたり、泣けてきたり、憂鬱な気分になったりと情緒不安定になりますよね。精神的な負担は結構辛いものです。
それに加え、生理前は眠気や身体のダルさ、体重増加、肌荒れやむくみなど身体の症状も出てくるので辛さが倍増します。
イライラしたら、”今生理前だからしょうがない”、”生理が終わるまでの辛抱だ”と割り切って考えることをオススメします。
ストレスはワキガの原因になりますので、普段から自分がリラックスできる時間を作り、それを習慣づけると良いかもしれません。

4、女性の方が甘い食べ物が好きだから。

女性は男性に比べ甘い食べ物が好きな方が多いのも原因の一つです。
ケーキやスイーツなど乳製品が多く含まれている高コレステロールな食べ物は、アポクリン腺を活発にさせます。そして汗にも多くの皮脂を含みますので、結果ワキガ臭を発しやすくします。
ですので甘いものの食べ過ぎには注意が必要です。

ではなぜ男性の方がワキガが目立つのでしょうか?

男性より女性の方がワキガになりやすいと言われているものの、ワキガ=男性のイメージが強いのはなぜでしょうか。

それは、男性より女性の方がワキガに対しての意識が強く、臭わないよう努力をしているからだと言えます。
確かに女性の方が臭いに敏感で、普段から脇汗パッドやデオドラント製品で臭いを防いでいる分、ワキガを予防できています。
また女性は脇毛を処理している方が多いのも臭い軽減の理由です。

その点男性の方がケアという意味では、どちらかというと自然体でいる方が多いようです。女性のように脇毛も処理しないですからね。
ですから男性=臭うという認識になっているのかもしれません。

実際、ワキガ治療にくる人の割合は、女性が90%らしいのです。
男性より女性の方が臭いに対して意識している証拠ですね。

ワキガになりやすい年齢

ワキガの原因であるアポクリン腺は、何と赤ちゃんの頃から存在しています。
人それぞれ数は違いますが生まれながらにして数が決まっているのには少々驚きです。

ただ幼少期は未発達のためワキガが発症される事はほぼありません。幼少期はアポクリン腺が休眠している事がほとんどだからです。

ワキガ発症時期は半数以上が中高生の頃から

ワキガになりやすい年齢は、第二性徴期を迎える頃だと言われています。
わかりやすく年齢で言いますと、男の子は9歳〜13歳頃、女の子は7歳半〜12歳頃になります。

でもだいたいは中学生や高校生の思春期に発症する方が多いようです。大人の体になってきた頃ですね。

思春期になると新陳代謝やホルモンの分泌が盛んになり、脇毛が生えたり汗や皮脂なども体から多く分泌されるようになります。
女性なら初潮を迎える時期であり、男性なら声変わりをする時期です。
そして、その時期からワキのアポクリン腺も成長しワキガ臭を放つ方が多くなるようです。

この時期は一番子供自身も果敢な時期なので、ワキガが原因でいじめになっていないか、子供が辛い思いをしていないか、など親御さんは注意して見守る事が大切です。

また近年では、ワキガ発症時期が小学生など、低年齢化してきている事例もあります。それは欧米化した食生活や、身体的な成長の早い子供が増えた事が原因だと言われています。

大人になってワキガを発症する方もいる

また通常ワキガは思春期に発症する方が半数以上ですが、大人になってから自分がワキガだと自覚する方も稀にいます。
それは元々ワキガ体質だったのにも関わらず、思春期では発症されず、大人になり生活習慣などの変化でワキガが発症するというパターンです。
確かに社会人になると、生活習慣の乱れやストレスが増える事が多くなります。そして結果ワキガを発症させてしまう事があるようです。

ワキガは年齢と共に落ち着いていくばかりではない!?

またワキガは思春期などの性ホルモンが活発な時期に症状が強いですが、年齢が上がるにつれて落ち着いていくのが一般的です。

女性は、閉経を迎える頃からワキガ臭も落ち着いていく方が多いようです。
というのも女性は閉経すると、女性ホルモンの分泌が一気に減少するからです。

ただそれも人それぞれで、閉経したからといって皆が皆臭いが軽減するとは限りません。

なぜなら女性は更年期に入ると、女性ホルモンの分泌が減少し自律神経が乱れるため、アポクリン腺が乱れます。そして更年期の症状で多い、イライラや情緒不安定などにより精神性発汗を起こし汗を沢山放出します。精神性発汗はベタベタした汗で、臭いやすいのが特徴です。
ですので、更年期にワキガ臭に悩む方が割と多くいらっしゃるのです。


また男性女性共に、40代以降からは、”加齢臭”も加わり、ワキガに加え体臭の悩みも出てきます。
加齢臭とワキガ臭が混ざり合って、さらに臭いが強くなるパターンもあります
のでしっかりとした対策が必要になってきます。